セーラー万年筆TU-ZUとナガサワ文具 KobeINK物語(深江アーバンブルー)

もう購入して使い始めてから数か月経過しているのですが、改めて記事にしておこうと思います。

購入したのはセーラー万年筆のTU-ZU(つず)、そして神戸ナガサワ文具店のオリジナル商品である神戸INK物語のNo81「深江アーバンブルー」です。

まぁ、インクは他にもいろいろ買ってしまってますけど、本記事では 「深江アーバンブルー」を取り上げました。

目次

セーラー万年筆のTU-ZU

万年筆初心者向け、とのことらしいのですが、ワタシはデザインと限定カラーにつられてあまり深く考えずに購入してしまいました。
ちょっと物欲がでているタイミングで見てしまった、ということがきっかけとしては大きいのですが、いつも使っているカクノよりも「ちょっといいやつ」、てことで購入しました。

見た目

パッケージは今どきのエコ仕様ということなのか、紙製の封筒のような形の箱に入ってます。

軸はやや太目でぼってりとした感じですが、デザイン的にはそれほどぼってり感は感じませんでした。
いちおう限定カラーのクリアネイビーはややくすんだネイビーという感じでなかなかいいと思います。

封筒のようなパッケージデザイン
裏側
中身です
TU-ZU本体とご対面
やや太目の軸
SAILORの文字が凛々しい
錨のマークがイイです
(太さを示すFは側面に書かれてます)

TU-ZUならではの機能

TU-ZUの一番ウリである特徴は、グリップしたときのペン先の角度を調整できるところです。

グリップが円形の場合、持ち方によってペン先の角度が変わるので、書き味とか文字の太さが一定しない場合がありますが、場合によって上手くかけなかったりして、それが万年筆を敬遠する理由になっているのではないか、というのがセーラー万年筆の考えのようです。

持ち方でペン先の角度がコロコロ変わるのであれば、常に同じ場所にグリップできるような形状にして、ペン先角度はグリップに応じて調整できるようにすればよい、という考えのもとに作られたのがTU-ZUというわけです。

最大の特徴を示すグリップ部。右の銀色のリングを外すとグリップが回転できるようになります。
グリップ内側の溝。この溝の間隔幅で回転できます。
グリップが外れた状態
好みの位置に合わせてグリップを差し込んで固定します

グリップの位置が決まらないとちゃんと書けないので、ペン先が正しい位置になるようにグリップできるような形状にしている万年筆の1つにLAMYのサファリがあります。
カクノも同様なグリップの形状をしているのでコンセプトは同じなのかなと思います。

LAMYのサファリ。TU-ZUと似た3角形のようなグリップ形状
(回転はできません)
PILOTのカクノ。LAMY サファリと同様の形状
(回転はできません)

ワタシはサファリとか、カクノのようなグリップの万年筆で慣れてしまったせいもあって、TUZUのありがたみが正直なところありません。。。
ですので、現時点では、TU-ZUのペン先の角度は購入時のままで使えています。

TU-ZUの重さ

手持ちのペンと重さを比べてみました。
手持ちペンの中ではノック式というギミックのせいもあってキュリダスが最も重いです。
その次に重いのがTUZUになりました。

TU-ZUは20g
手持ちの中では最も重いキュリダスは28g
同じセーラーのハイエースネオは軽量の14g
カクノは16g
LAMY サファリはやや重めの19g

ワタシはいつもキャップは外したまま使うことが多いので、キャップなしでの重さも計ってみました。
キャップなしだとカクノとの差はプラス2g程度であまり変わらないという結果になりました。

キャップなしのTU-ZUは14g
キャップなしのカクノは12g
キャップなしのサファリはなんと10g

神戸INK物語のNo81 「深江アーバンブルー」

深江ってどこ?

神戸にあるナガサワ文具店のオリジナルの商品である、神戸インク物語のNo81 「深江アーバンブルー」という色をTUZUとほぼ同時期に購入しました。

それまで、KobeINK物語の存在は知ってましたが、以前はインクにはほとんど興味がなかったのでスルーしてました。
シリーズとしてもまだカラーの種類は多くなかったこともありましたし。

ところが、最近の手書きとか万年筆のマイブームもあって興味が出てきたところに、目が留まったのが、KobeINK物語でした。

なかでも、No81 「深江アーバンブルー」はほぼネーミングに惹かれて即購入しました。

神戸INK物語 81 深江アーバンブルーとSAILOR TU-ZU。偶然にも色がそっくり。

ワタシ個人的に、神戸で最もゆかりのある場所がまさに”深江”で大学院生時代の濃密な期間をそこで過ごしました。本当になつかしい場所です。

と書くとそれだけでわかってしまう方もおられるかもしれませんが、深江は旧神戸商船大学(現在は神戸大学海事科学部になってます)があった場所で、ワタシの母校のある町です。

説明書きから引用します

【 PenStyle Kobe INK物語 第81集 | 深江アーバンブルー 】
江戸時代に「深い入り江」の漁村だったことから名付けられたこの土地は、西国浜街道と有馬へと向かう魚屋道 ( ととやみち ) が交差する交通の要衝でもありました。
その歴史と近年の阪神間モダニズム時代の近代建築物から感じられる過去から未来へと繋がるライフスタイルを美しいブルーで表現しました。

説明書きをみると、なんとなく照れ臭く感じますね。

修士論文で研究室に寝泊まり生活してたこととか、研究室の窓からお隣の新明和工業から飛び立つ飛行艇を眺めたり、いろんな思い出深いところです。

TUZUに入れてみた

色合いとしては、偶然なのかどうなのか、TUZUの軸カラーのクリアネイビーっぽい感じで、ちょっとくすんだ感じのシブいブルーです。

深江アーバンブルー。その名の通りちょっと渋めのブルーです。

ちょっと薄めの感じがしますが、それは紙でも変わるのでしょうね。

書き味としては、インクの粘度は低めな感じでしょうか。割とサラサラかける感じで、その感じもあって字が薄めになるのかなと思います。
ちょっとペン先が太目のカクノFにも入れてみました。こっちはTUZUよりインクフローが良い感じでそのおかげもあってそれほど薄字にはならない印象です。
ペンとの組み合わせによっても色味が変わるのはなかなか面白いですね。
総じて落ち着いた感じの色なので普段使いもできそうで買ってよかったです。

へたな字で試し書き。優しい感じの発色で落ち着いた雰囲気です。

まとめ

セーラー万年筆のTUZUはやや太目の軸ですが、持ちやすく、書きやすいペンだと思います。

もうちょっと質感が高くても良かったかも、とか思いました。軸のカラーにも依存するかと思いますが、クリアネイビーはちょっと透けてる感じがするのがかえってチープさが出てしまっているような気がします。まあ個人差があると思いますけど。

書き心地そのものは価格相応(だと思います)で、ちょっとしっかり感のあるペン先の硬さで、個人的には好みでよかったです。

たまたまほぼ同時期に買った神戸インク物語の「深江アーバンブルー」はネーミングにつられて購入しましたが、色合いが好みで普段使いに使えそうです。
これをきっかけにやたらとインクを購入(といってもまだ個数は1桁です)してしまいましたが、こういう楽しみも万年筆ならでわですね。

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