壊れても捨てられないモノ LAMY2000

修理したものに関する記事で、「壊れたら又は壊してしまったらあきらめて捨てる、買い替える、修理してダメだったらあきらめて捨てる」という趣旨の文を記載していますが、例外もあります。

壊れて修理できる見込みがないけれど、捨てられずに手元にあるものがあります。しかも2本も。

それは、LAMY 2000 の4色多機能ボールペンです。正式には、「LAMY 2000 L401」なのかな? まあいいか。

LAMY 2000 L401 × 2 壊れてます。 (iphone 14 pro)

これまで2本使用しましたが、何れも同一か所が壊れて使用不能の状態です。

各々大体2年弱づつ使用したかなぁ、と思います。言い方変えれば、どれも寿命が2年弱だった、ということです。

1本目を購入したのは2010年9月で、壊れたのが2012年の4月ごろ、代わりになるペンをいろいろ探して買っては使い、買っては使い、結局また2本目となるLAMY 2000を2012年5月にまた買って2年で壊れて、となったので、延べで言うと5年弱使用していたことになるのかなと思います。

流石に3本目はいろんな考えがあって買えませんでした。まあ、価格が高いのが最大の理由ですけど。

かれこれ10年以上前に買ったことになりますが、当時並行輸入のものであれば探せば3、4千円で買えました。それでも決して安くはないですが、いわゆる高級文具の類に属していたものなので、その価格であれば、と思って買ってはまった、のが使うことになったきっかけです。

若干凝った作りの箱に入っています。(iphone 14 pro)
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(2024/1/28 (補足)修理用パーツの検索を追記)
諦めが悪いというか、未だに修理部品が売られてないか、自分で修理の方法がないかどうか調べてますが見つけられてません。
それでも、いずれは出てくるかも、と期待させるようなものも見たので忘備録として追記しました。

目次

良くなかった第1印象

筆記用具をいろいろ物色していたところに、たまたま目が留まって、あまり深く考えず購入してしまいました。強いて言えば、マルチペンに見えないスマートな見た目に惹かれたから、ですね。

実物が届いてから、予想より軽かったのと、マットでちょっと質素な外見が「なんか古臭くて使い心地悪そう」という印象を持ちました。

しかしながら、手に持った感じ、実際に筆記してみた感じから、第一印象の悪さは全く無くなり、なにも書いていない状態でも意味もなく手に持ってニヤニヤ、という状態になり、常に携行して使用する超お気に入りのペンとなりました。

4色多機能ペンとは思えないスマートな外観。2本とも壊れてます。 (iphone 14 pro)

使うほどに感心する作りと機能

4色でありながら単一色のボールペンのようにスマートな筐体のおかげで持ち味が大変よく、筆記時の力加減(ボールペンの芯にも依存しますが)のコントロールが容易に感じます。

芯と筐体の間のがたつきもなく、書き味そのものも良かったです。だからと言って字が上手くなるということは全くなかったですが、書くのが楽しくなる、という表現がぴったりの使い心地でした。

筐体上部に地味にペイントされている4色のうち、書きたい色を上向きにして芯だしボタンを押すとその色の芯が出る振り子式の芯だし構造が良いですね。
この仕組み自体は、LAMY 2000より以前に使用していたRotringのマルチペンと(多分)同じなので驚きや目新しさは特に感じませんでしたが、筐体のスマートさを生かした最良の組み合わせだと思います。

使う色が上向きになる状態でノックするとその色の芯が出る(iphone 14 pro)
Rotring 4in1と同じギミック(iphone 14 pro)

実用するにはちょっとした工夫が必要

購入状態に付属しているボールペン芯は0.7mmで、油性ボールペンにありがちな「ダマ」がよく出来るインクということもあって、ノーマル状態での書き心地はお世辞でも良くはありません(個人差があると思いますが)。

ノーマルのボールペン(芯)。黒いボディーでカッコいいですがダマができやすくインクの粘性高く書き味も重め。(iphone 14 pro)

芯は4C規格なのでワタシは日本製の芯をいろいろ試して、ゼブラのものを使用していました。そののちに三菱鉛筆のJetstreamの4C版が出たこともあり全面的にそれに交換して使っていました。
グリーンだけJetstreamの4C版にはなかったのでゼブラのまま使用していました。

肝心のボールペン芯がLAMY製だと調子が悪いなんてちょっと残念な部分ですが。

いろいろ集めた4C芯の一部。結局右側のJet Streamと左一番上の緑で常用していました。(iphone 14 pro)
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最大の欠点は不変であること(だと思う)

LAMY 2000は1966年に登場した製品らしいですね。ワタシと同学齢になるのでかなり古いのですが、未だに発売当初のデザインのまま現役の製品として存在しています。

言い方に語弊があるのかもしれないですが、それが今となっては欠点になっているのではないかと思っています。

壊れたLAMY2000。取れたクリップの裏にはGERMANY2の刻印。(iphone 14 pro)
2本とも同じ個所が壊れて使用不能となりました。(iphone 14 pro)

芯のノックなどの機能性や筐体形状に関しては不変でも構わないのですが、筐体(特に黒いプラスチック部分)の材質は改良又は変更してもいいのでは、いや、寧ろ変更してもらいたいです。

ワタシの持っている壊れた2本はいずれも材質の強度あるいは耐久性不足によるものと思います。ちょっとした部品の欠けのせいで本来の機能が働かなくなり、壊れてしまいました。

赤で囲った矢印で示した部分(ねじ)が割れてしまい、筐体側とねじで結合できなくなっています。(iphone 14 pro)

ネットでよく見かけるのは、筐体の(芯を交換する際に開ける)ねじ部分からぽっきり真っ二つに折れるというもので、こちらの方がメジャーな壊れ方のようです。

それと比べるとワタシの所有している2本のような壊れ方は破損規模としてはマシな方ですが、単に見かけだけの違いで、本来の機能を果たせなくなるのは同じです。

ちょっと重くなってもいいので筐体を金属性に変更してほしいなと本当に思いました。

限定品か何かで金属筐体のものを見かけたのですが、ちょっと買えないお値段だったような気がします。正規のものではなかったのかもしれませんね。
ボールペンに関しては筐体がステンレスのLAMY 2000 プレミエ ステンレス L202Sなるものが出ていますが、4色多機能ボールペンはありません。いつか出るのでしょうか。でも高くて買えなさそうな値段になりそうですけど。

おそらく、質感が保てなくなるというのが材質を変更しない理由だと予想しますが、筐体の、あるいは筐体に使用しているプラスチックの材質が変わらないことには2年程度で必ず壊れることになるので、3本目は流石に買うことはできないです。LAMYさん、何とかしてほしいです、本当に。

でも、やっぱり捨てられない

今は、いろいろとっかえひっかえはしたものの、三菱鉛筆のピュアモルト4プラス1に落ち着いてます。2015年に買ったのでこれも結構長く使ってます。

LAMY 2000の代わりの候補探し。現在は一番下のペンで落ち着いています。(iphone 14 pro)
三菱鉛筆のピュアモルト4プラス1。4色ペンの代わりはやっぱり4色ペン。(iphone 14 pro)
木のグリップが気に入っています。(iphone 14 pro)
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もともとモノを捨てるのが苦手なこともあって、代替ペンがあっても、まだ壊れたペンを(しかも2本とも)持っています。

これはもう「性格です」といって割り切るしかないか、と思ってます。いっそ墓までもって入る、といっても多すぎると墓にも持っていけなくなりますね。

でも、筆記具のように多くの生活時間を自分と共有したモノって、壊れたからってサクッと捨てられません。まあ、高かった、ってのもありますが。

そもそもモノを買うとか入手するというのは、以後の時間や空間をそのモノと共有することになるのでそれなりに考えた末の行為なのだし、今の気分と勢いでサクッと捨て捨て、なんてこと(ゼロではないですが。。。。)、ワタシにはできません。

いつか修理又は交換用のパーツが手に入ることを願って、もうしばらく手元に置いておこうと思っています。

(補足)修理用パーツの検索

最近また修理できないかとか、修理用の部品が販売されていないか調べるようになりました。

きっかけは、LAMY cp1の万年筆を購入した際に、LAMYの万年筆のペン先はユーザーが交換できるようになっているのを知ったことでした。

多くの万年筆はペン先が交換できないのですが、修理が必要になるようなペン先部分が交換できるようにモノづくりをしている会社であれば、部品も販売しているのではないか、そう考えたからです。

ともかく、調べてみることにしました。といっても、googleで検索するだけなんですけどね。

改めて、壊れた2本のLAMY 2000 L401 を眺める。この状態でも書くだけならできるんですけどね。。。

検索ワード lamy 2000 l401 parts

公式ページで「紛失しやすいパーツを一部単品でご用意しています」として一部のパーツを販売していることがわかりました。
シリーズごとに販売しており、LAMY2000だとペンシル用ノックボタンキャップだけ、1個1100円で販売されています。

残念ながらLAMY 2000についてはこれだけなのですが、ほかのシリーズで販売されているパーツを見てみると、ペンシル系のノックキャップが多いですかね。やはり紛失しやすいのでしょうか。

ちょっと変わったところでは、ペンシルメカニズムなんてものがあります。
要はマルチペンでよく採用されているシャープペンの部分そのものなんですが、それがだいたい1540円で販売されてたりします。(キャップと400円しか変わらないという価格設定がよくわかりませんけど。。。)

残念ながら、紛失しやすいからスペアとしてパーツを販売する、というものはありましたが、壊れやすいからパーツを販売する、というわけではなさそうです。
メーカーからすれば「壊れたら修理に出してください」ということでしょうね。

検索ワード lamy 2000 repair parts

今度は検索するワードの中に明示的に「repair」と入れてみました。
すると今度は海外のサイトも多く候補に挙がってきました。

しかしながら、見てみるとlamy 2000の万年筆に関するものが大半(というかほぼ全部)を占めており、L401マルチペンに関するリペア情報については、有力な情報を見つけることができませんでした。

ならば、もうちょっとターゲットを絞って
lamy 2000 l401 repair parts
でも検索しましたが、基本的には前述と候補は変わらず、有力情報は得られませんでした。。。残念。

欲しいパーツはだったこれだけなんですけどねぇ~~~。500円/1個ぐらいで販売してくれたら10個ぐらい買います、LAMYさま!!!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • Lamyに直接修理に出すのはいかがでしょう?
    新品を買うより安く済むはずです

    • 当ブログにお越しいただきましてありがとうございます。
      コメントいただきましてありがとうございます。
      ドイツのLAMYに直接ってことですよね。おそらく結構送料もかかるのと、修理期間がどの程度かかるかわからないこととか英語(ドイツ語?)でのやり取りになるなどちょっと敷居が高いかなと思って、一度は考えましたが断念しています。
      プレスリリースで見ましたが、三菱鉛筆がLAMYを連結子会社化して国内での販売網が三菱鉛筆になるようなので、本国LAMYへの修理などのアフターサービスの手続きがやりやすくなるのではないかと、そっちの方にちょっと期待しています。

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