(2024/10/10追記)ダンパーの受け金具の取付けはドア吊り部寄りにつけるほうが良いそうです。
以前に【小ネタ】ドアクローザーを付けました(4か所目)でドアクローザーの取り付けについて記事に書きました。
一応、ドアダンパーを取り付けたことで一定の成果はありましたが、それでもまだやっぱり、気になるんですよね、ドアの閉まる音。
そこで今回は、ドアクローザー(というかドアダンパー)を別のメーカーのものにしてみたらとっても良かった、というお話しです。
新たに5か所目に取り付けたようなタイトルですが、正確には、前回(4か所目)に取り付けたダンパーを新しいものに交換して、取り外したダンパーを別の箇所(5か所目)に取り付けた、ということです。
ドアの閉まる時の音の種類は?
ドアの開閉音で「うるさい」と思う音はだいたい2種類あって、
- 勢いあまって「バーン」と閉まる音
- 通常の力加減だけど「ガチャン」と閉まる音
に分けられるかなと思います。
前者の「バーン」という音の場合は、ドアクローザーやドアダンパーで軽減が可能で、実際にドアダンパーを取り付けたことで「バーン」という音はほぼなくなりました。
しかし、後者の「ガチャン」という音はまだ残っています。
今回は「ガチャン」という音を軽減したい、というのが事の始まりです。
ドアの閉まる時の音の要因
ドアを閉めたときに出る「ガチャン」という音の音源に関して考えてみました。
音としては「ガチャ」の部分と「ン」の部分に分けることができて、だいたい以下のように分解できるかなと思います。
- 要因-1 ラッチの音 (「ガチャ」の部分)
- 要因-2 ドアが戸当たりにあたる音(「ン」の部分)
- 要因-3 ドアが戸当たりに当たって(ドアそのものが)響いて発する残響音(どちらかというと「ン」の部分)
要因-1のラッチの音に関しては、静音タイプのラッチに交換することで軽減できそうですが、そもそも今使われているのがいわゆる静音タイプのラッチでした。。。
つまり、閉まる際に当たる部分がウレタンのようなものになっているのが静音タイプと呼称されているものです。
しかしウレタン部分の周りは金属なので、多くの場合に耳障りな金属部分に当たる音は消えないので、「どこが静音?」というのが正直な感想です。
でもいろいろ検索はしてみましたが、現状適当なものが見つかっておらず、値段も結構かかりそうなので、ラッチ部分を交換するのは今回は諦めました。
要因-2と要因-3の ドアが戸当たりにあたる時に発する音に関しては、ちょっと複雑です。
特に、要因-3の戸当たりに当たってドアそのものが響く音に関しては、ドアそのものの中が空洞であったり、ドアの材質によって音の出方や質が異なりますし、軽減させるのはちよっと大変かなと思いました。
とすると、何か対策できるのは要因-2に対して、ということになります。
戸当たり部分とは、その名の通りドアが当たる部分で、調べて初めて知ったのですが、樹脂製のパーツになっているのですね。
調べるまでは、(無垢の)木製の角材が取り付けられているのだとばかり思っていたのですが、最近は中が空洞の樹脂製のパーツが戸当たり部分の溝にはまっているのが主流の様子です。
戸当たり部のドアが当たる部分にはパッキンのようなものがついてますが、ウチの室内ドアに使われている戸当たりの部分はパッキンと一体となったモノが使用されてました。
そのパッキンと一体化した戸当たり部分をみて、中が空洞なのでドアが当たった時の音が響くのではないか、パッキンがヘタってきて替えたいとき全部交換しないといけないの? とかいろいろ思ってしまいました。
実際、ちょっとパッキンの部分がヘロヘロになってきているように見えたので、ドアが閉まる時に戸当たりの空洞部分にじかに当たってしまうのではないか? と思い、この部分をなんとかすれば要因2と3は軽減できるのではないかと思いました。
戸当たり部分への消音対策
戸当たりのパッキンのようなものがついているところに、スポンジのような隙間テープを貼ってみたらどうかと思い実行してみました。
買ったのはこういうやつで、二山のスポンジのようなものですが、1本づつに切り離して使うこともできます。
ウチのドアの戸当たりはパッキンと一体になっているので、へたっているパッキンは100均で買ったスクレーパーのようなもので削り取りました。
へたったパッキンを取り除いてIPAなどで脱脂したのちに隙間テープを貼っていちおう完成です。
貼った結果、戸当たりに当たる際に発する音は一見軽減したように思いましたが、夜とか周囲が静かになってみると、高音交じり音質が低音主体の音質に変わっただけで、音量そのものは低減された感じはあまりしませんでした。
残念。。。
ドアダンパー再考
前回取り付けたドアダンパーは、大建工業 開き戸ダンパーRP861-ZA(生産完了品と思います)です。
このドアダンパーは、ある程度まで閉まると、ドアのラッチをクリアするためなのか止まるスピードがちょっと速くなります。
速くなるというよりは、むしろ、ある程度までゆっくり閉まって、ドアがラッチにかかるとポイッとドアに勢いをつけている、そんな動作です。
その結果「ガチャン」という音が結構します。
そこで、全域にわたってゆっくり動作するようなダンパーを探してみたら、amazonのレビューにそれらしいことを評価している製品があり、今回それを買って取り付けてみました。
スガツネ工業 ドア用金物 LAMP ラプコンドアダンパーというものです。
動作そのものは同種のダンパーである大建工業 開き戸ダンパーRP861-ZAと違いはありませんが、ドアがラッチにかかってもダンパーの効果が効き続けるところが異なります。
あと、構造上の違いは、大建工業製のものは左右共用でしたが、今回購入したスガツネ工業製のものは左吊元と右吊元で製品が異なるので、購入時に確認する必要があります。
早速取り付けます。
取付けは、前回と同じ要領ですが、今回のほうがちょっと簡単だったように思いました。
ダンパー本体はカバーを外してねじ止めしますが、ぴったりくっつけてねじ止めしてもカバーが付けられるようにちょっと隙間が開くように「突起」がついているところがなかなか良くできてるなと思いました。
動画で比べてみると、大建工業のダンパー(RP861-ZA)ではドアがラッチにかかるとダンパーの効きがなくなるのに対して、スガツネ工業 ドア用金物 LAMP ラプコンドアダンパーはドアが完全に締まるまでダンパーが効いている感じです。
その結果、スガツネ工業 ドア用金物 LAMP ラプコンドアダンパーではラッチの音も低減されて、たいへん静かにドアが閉まります。
なお、動画では閉まる速度が異なりますが、ダンパー両方とも速度は調整できます。
(2024/10/10追記) ダンパーの受け側金具の取付けはドア吊り部寄りにつけるほうが良いそうです。
ドアを開けるとき、たまに、「カーン」といってダンパーが外れる場合があったのですが、調べたところスガツネ工業のwebページに記載されてました。
ちょっと吊り部側に寄せて調整しましたが、多少はマシになりました。(まったく外れなくなったわけではありません)
まとめ
今回いろいろドアをいじってしまいましたが、初めからスガツネ工業 ドア用金物 LAMP ラプコンドアダンパーを使っていれば解決していたな、という感じがしました。
まあ、戸当たりというパーツの存在とか、いろいろ勉強になることはありましたけど。
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