【実践DIY】スーツケースのハンドル故障を自力修理してみた

スーツケースのハンドル、よく壊れますよね。今回は、スーツケースの伸縮ハンドルが故障したので、自分でDIY修理を試みた記録をまとめてみました。

以前も似たようなトラブルでメーカー修理を依頼した経験がありますが、今回は完全に自力で修理できたので、その方法を詳しくご紹介します。

修理したのは2か月ほど前。以後、何度か実用して問題なかったので、この記事がスーツケースハンドルのDIY修理を検討している方の参考になれば幸いです。

目次

故障個所は「伸縮ハンドル」:よくある不具合

今回対象となったのは、ホームセンターなどで売られている廉価なノーブランドのスーツケース。ある日ベランダに置かれていたのを見たところ、ハンドルが片側しか伸びなくなっていました。

スーツケースの伸縮ハンドルにありがちな故障で、ボタンを押してもハンドルが動かない状態です。以前修理を依頼したエース製スーツケースでも、似たようなトラブルが発生していました。

ハンドル部の分解と故障原因の特定

ハンドルには外から見えるネジが4箇所あり、そこを外すことでハンドルとボタン部分が分解できます。

内部を確認すると、アルミ製の角パイプの中に金属棒が仕込まれており、その棒をボタンで押すことで伸縮が可能になる構造でした。

スーツケースの伸縮ハンドル部
この2か所のねじを外すと伸縮バーから外れます。
スーツケースの伸縮ハンドル部
アルミパイプの内側の金属棒が下に押し込まれるとパイプが伸縮

実際にパイプの金属棒を押すと動いたので、ハンドル内部のボタン部分に問題があることがわかりました。

さらに奥のネジ2本を外すと、取っ手部分が分解可能になります。

スーツケースの伸縮ハンドル部
外した取っ手の部分
スーツケースの伸縮ハンドル部
奥まったところにねじがあります
スーツケースの伸縮ハンドル部
全部4か所のねじを外してようやくこの状態になりました

DIY修理:折れたパーツの再接合

破損部を再接合すれば修理完了ですが、意外と力がかかる箇所なので、接着剤だけでは再発するリスクがあります。しかも接着面が狭いので、普通の接着では不安です。

調べてみると、プラスチック溶接機という便利なツールがありましたが、価格もそこそこします。

代用品として使えそうなものを探して思いついたのがこちらです。

  • はんだごて
  • ゼムクリップ

ゼムクリップによるDIY補強の方法

STEP
ゼムクリップを伸ばして、適当な長さにカットし、波型に加工します。
スーツケースの伸縮ハンドル部の修理の自作部品
スーツケースの伸縮ハンドル部の修理の自作部品
STEP
両端を「コの字型」に曲げます。
スーツケースの伸縮ハンドル部の修理の自作部品
STEP
はんだごてで破損部に溝と穴をつくり、加工したクリップを溝に収めます。
スーツケースの伸縮ハンドル部の修理部分
STEP
はんだこてで押さえて、熱で溶かして定着させます。


スーツケースの伸縮ハンドル部の修理部分
スーツケースの伸縮ハンドル部の修理部分
STEP
完成。必要に応じて外側から接着剤やテープで補強します。
スーツケースの伸縮ハンドル部の修理部分
スーツケースの伸縮ハンドル部の修理部分

注意点として、プラスチックを加熱するため、換気ができる環境で作業してください。

修理完了とまとめ:DIYでも実用に耐える!

今回は、壊れたスーツケースの伸縮ハンドルを工具を使わずDIY修理してみました。同じタイプのトラブルであれば、この方法で十分復活可能だと思います。

実際に使ってみて問題なし。ハンドルのボタン部は構造的に力がかかりやすく、弱点になりやすいパーツであることがわかりました。プラスチック製というのが逆に不安要素かもしれませんね。

ハンドルをdiy修理したスーツケース
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