(2024/10/17追記) 書き心地に関係する部分について若干追記しました。
これでライフスタイルが変わったか? と言われれば、ワタシの場合は特に変わりませんでした。
買ってはみたものの、比較的すぐ使うのをやめたから。それは、
Neo Smartpen M1
内心では「失敗した」買い物だったかなと思っているものです。
結構高かったんですよね。4年ぐらい前(2019年)に専用ノートとセットで買ったんだけど、思ったほど使わなかったです。
Neo Smartpenとは何者なのか?
かなりマイナーな商品だと思いますので簡単にどんなものか書いておきます。
Ncodeと呼ばれるパターンが印字されている専用ノートに専用ペンで記入すると、どういうデータになって保存されるのかよく知らないですが、ほぼ書いたままの情報が電子化されます。
その機能から、一部ではデジアナ文具とか言われていたようです。
ペンとスマホがbluetoothで接続されているので、両方接続状態であればデータはほぼリアルタイムで、ペンのみでもデータはペン側にセーブされるので、接続して転送する、というような使い方ですね。
専用のノート、とはいえ紙なので、書いたものは物理的に残りますので、アナログ人間のワタシとしてはそこに価値を見出して買ってしまった、というわけです。
用途が難しい
書いた文字や絵がそのままpdfになるのは、ある意味画期的ですが、何でもかんでも電子化する必要が、果たしてあるのかどうか。。
例えば、会社の打合わせや会議のメモなんかにはその情報を共有する必要があることが多いので、電しかするメリットはありますね。ちょっと昔であれば、会議なんかでメモをスマホで取ってたりすると「何遊んでる?」という感じでしたが、今はそんなこともなくなっているので、紙のノートの出番は減ってしまってますけどね。
あと、手書き文字や図形などの「線」をそのまま電子データとして残す意味ってあるのかなと、ちょっと考えてしまいました。今となってはipadとかsurfaceなどペンの使えるデバイスが多く、またペンとしての出来も昔に比べると格段に向上しているので、電子化前提なのに紙にワザワザ書く必要性がちょっと薄れてきたような気がします。
電子化のメリットの1つは、文書であれば検索性の向上だと思いますが、そのためには手書き文字をテキストデータに変換する必要があります。Neo Smartpenの場合は、電子化されたデータをOCRのようなものでテキストデータに変換するのだと思いますが、ワタシの使っていた頃(2019年頃)のソフトウェアでは、認識精度があまり良くなくて、思ったように変換されず、正直なところ使い物になりませんでした。
書いた文字が下手だからなのだと思いますが、テキスト変換が効率良くできず、結局そのままpdfで残すことになり、それだったら別にこのペン(Neo Smartpen)を使う必要はないよね、となって使わなくなってしまいました。
付帯サービス継続の有無にヒヤヒヤ
ある日、こんなお知らせが登録ユーザーに届きました。
ペンとスマホがつながっている限りは特に支障はありませんが、一応バックアップというか中間サポートという形でクラウドサービスがありましたが、早々?にそのサービスは終了しています。
新サービスへ移行しているらしいのでちょっとお試しで使ってみましたが、ソフトウェアが不安定なのか、いろいろトラブっている感じです。
実際旧データがGoogledriveに残っているので、新サービスに移行してみようと思っていろいろ試してみましたが、旧データは引継ぎできない状態です。
旧データはpdfで残っているので実害はありませんが、この手のサービスって、やめたり、後継サービスに引き継ぐと言いながら、やってみてもうまく引き継げなかったりというのはかなりあるあるですね。
しかもワタシの場合、そういうのに結構よく当たってしまうんです(たぶんモノを長い期間にわたって使っていることが多いからだと思ってます)が、提供する側ってどの程度の期間サービスを続けるつもりでやってるんですかね?。
将来的にどういった展開で続けてゆくのかとか、そもそも長期的にサービスを提供する気があって販売しているのか甚だ疑問に思います。行き当たりばったりで決めてやってる感じがして仕方がありません。
Neo Smartpenに限ったことではありませんが、新しいサービスって「それって長続きするのぉ?」とか思ってしまって、最近は信用できなくなってきました。日常的に使うデバイスは長期的に使えるのかどうか、見極めて購入する必要がありますね。
筆記具としての質は最低レベル
ワタシが購入したNeo Smartpenは、第2世代ぐらいだったと記憶していますが、それでも4年ぐらい前です(注: 購入したのが2019年の8月ごろ、この記事を書いたのが2023年6月)。最近どうなっているのか気になりいろいろ調べると、まだマイナーながら改良?されて販売されているのにちょっと驚きました。
見たところペンの形状としてはあまり変わっていな感じだったので、書き心地に関しては特に変わっていないのでしょう、たぶん。
ペンとしての使い心地は、個人差はあるかと思いますけど、ワタシにとっては最低レベルでした。
電子デバイスなのである程度のコストがかかるので価格はしょうがないのでしょうけど、筆記具としての質感は100均のボールペンと同ワタシ史上最低レベルです。
(注追記: ふと気になって100均で購入したJet Streamボールペンの先を見ると、なんと隙間なんて全くなくぴったり。さすが日本製(だと思います)の高精度な作りで100均のボールペンレベルといった書き方は100均ボールペンに大変失礼な書き方でした。変な言いがかりをつけて比べてしまってごめんなさい。)
書き心地に至っては、芯と筐体との隙間が大きく、ペン先が紙に触れると「カタっ」と鳴り、何か書くと「カタカタカタカタかたかた、、、」と芯が揺れて、本当に最低です。
なので音が鳴らないように薄くテープを巻いて何とかしのいでました。
テープも厚めのものを使ったり、何重にも巻くと筆圧センサーがうまく働かなくなるみたいで、うまく電子化されなくなります。
未成熟のデバイスと言わざるを得ないです。
最近はLAMYとのコラボペンがあるようですが、どうなんでしょうね。個人的にLAMYは好きなので気にはなりますが、今のところ買う気は全くありません(LAMY2000より高いし)。
立ち位置の難しい電子デバイス
本当に立ち位置の難しいデバイスだと思います。
手書きの良さって、書く時の感触とか、紙の媒体が物理的に残ることだと思っています。
書いた文字の上手い下手も含めて、ある程度年月が経過して見てみると、書いている情報のことだけでなく、それを書いた時の状況などの付随した思い出のようなものが同時に回想されることが多く、電子ファイルを検索して探して、というものとはちょっと違うと思っています。
かといって、紙の媒体って、保管するための空間が有限ですから、ある程度のスペースが必要になりますし、電子ファイルのように全てを持ち運べないといった欠点もあります。電子ファイルと紙媒体の両方持っているのがいいのでしょうけど。
興味のある方は使ってみてはいかがでしょうか。筆記具としての使い心地に関しては個人差があるので気に入れば割といい線行くかもしれません。
価格はかなり高い目ですけど、価値観にも個人差がありますので、価値を見いだせればべらぼうに高い価格ではない、と感じるかもしれません。
ワタシの場合は、筆記具としての完成度の低さとサービス(アプリの改良含め)の継続性が不透明なところもあって、これ以上の投資は無いかな、と思っていますけど。
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