これまでも、捨てないでよかったモノ、修理できてよかったモノそして壊れても捨てられないモノなどをご紹介してきましたが、今回は、ここ数年は全く使っていないけど捨てられないモノ、SONY WALKMAN Professional(WM-D6C)です。
あれ?、こういうモノって結構多いかも。
使っていないけど、なんか手放すことができない、捨てられない。
そういったモノは大抵「趣味」で使っていたとか買った(収集した)から、すぐにポイッと捨てられないのだと思います。
趣味で収取したり買ったモノだからこそ、飽きて使わなくなったら即処分、という方も多いのかと思いますが、ワタシはまるで逆の考えです。
趣味だからこそ、それだけ苦楽(笑)を共にした時間が濃密かつそこそこ長いわけで、そうそう簡単に手放せるものではない、そのように自覚しています。
これでは全然断捨離できませんね、あはははっ。
使わなくなる理由
使わなくなってしまうのは、単純に趣味が変わった(飽きた)から、ということの他には、同種の新しいものへ、要は新製品を使うようになったから、だとすると、今回のSONY WALKMAN Professional (WM-D6C)は後者です。
でも、新しいのを使い、そのまま飽きてほかの趣味へ、というパターンもありますね。
だとしたら、むしろ。。んー、まあいいか。
買った理由は「It’s a SONY」だから。
当時、就職して1年目で、会社の寮に入っていた関係で、学生時に使っていた場所を取るオーディオ機器は実家に置き去りにしたままでした。
当初は社会人生活そのものに慣れていないこともあり、オーディオ機器のことを気にするゆとりがなかったのですが、生活にも慣れてくると段々と、良い音で音楽を聞きたいと思うようになり購入に至った、というわけです。
アナログ時代のオーディオ機器は、ワタシがモノ心ついた頃には、技術的にはある程度ピークに達していたのだと思います。
オーディオ機器の音の良し悪しは、その機器で使用されているパーツのグレードとか、筐体の作りなどの差によって若干違うかな?といった感じで、ワタシの様なシロートには明確な差はそれほど感じませんでした。
ほとんど外見や出てくる音が好みかどうか、とか、買える値段かどうかで価値が決まっていました(ワタシの場合)。
カセットデッキ(ほぼ死語ですね)をWALKMAN Professionalのようなポータブル機器へ買い替えたのは、使用形態が変わったことや置くスペースの関係で、小さくてそこそこの性能で、現実的に買える値段のもの、という条件に合致したからでした。
今もそうですが、昔からSONYってこういう程よい大きさで程よく所有欲を満たすモノづくりが本当に上手だと思います。
でも長く所有して手元に残るSONY製品は不思議とほとんどありませんけどね。大抵(いわゆるs**yタイマーで)すぐ壊れるから。。
ともあれ、買った理由は、SONYだから、ということでした。
カセットテープがメインだった頃の思い出
社会人1年生時点では、音楽ソースはほぼCDが当たり前、となりつつあった頃でしたが、CD化されていないアルバム(という言い方も最早死語ですね)も結構ありました。
ワタシの場合、音源はアナログレコードが8割、CDが2割といった感じだったです。
何れも聴くという動作をする場合は、一旦カセットテープに録音してからテープを聴く、というのが通例でした。
アナログレコードは固い針で盤面をゴリゴリ、という感じなので、言って見れば消耗品。なのでテープにコピーしてコピーを使用、ということですね。
CDはその点で消耗品というわけではなくなりましたが、これまでの流れで、聴くのはテープでした。
アナログからデジタルへ
もともとが新しいガジェット好き、ということもあって、WALKMAN Professionalを使っていた期間はそれほど長くはなかったと記憶しています。
割とすぐにDATを買ってしまい、DATについては2機種を延べ5年ぐらい使いました。何れもSONY製でかなり以前に売却してしまい今は手元にはありません。
なぜかテープは残ってますが、今となってはこれはさすがにゴミですね。
趣味としてのオーディオが終了
DATを購入して使い始めた頃から、ワタシの中ではオーディオが趣味、という感覚は終わっていたのではないかと思います。
カセットテープにしても、アナログ機器全般的には、主観が入りますが「いい音」にするためにいろいろ工夫が必要で、だからこそ趣味として成立していたのです。
ところがDATになった時点で、何の苦労も工夫の必要もなく、だれでも簡単に一定レベル以上のいい音が手に入るようになったのです。
しかしながら、DATが規格的に終了に向かっていたので、次は流れ的にMDになりました。
この辺りから、もはや音楽は単なるデジタルデータとなり、録音という操作は単なるファイルのセーブという操作になりました。
そうなると、セーブする先のメディアは何でもよく、ワタシにはMDはむしろ無駄なメディアに見えたのです。
そういう流れで、以降はmp3プレーヤ、ipod、iphoneへと移り変わり今に至ります。
音楽は聴くもの、という意味では本来の方向になっただけだ、という考え方もありますが、聴くための機器や環境を自分好みに整え、その音に浸る、といういわゆるオーディオ趣味は、ある意味デジタルによって終了したということですね。
古いモノに向き合って改めて思ったこと
(古い)モノを捨てずにいろいろ持っていることもあり、向き合うことになる機会が大変多いです。
WALKMAN Professionalは、数年前に売却というか処分することを考えましたが、思いとどまり手元に残りました。
今回はどうか、というと、数年前と同じ、やっぱり処分はちょっと待つか、と思ってしまってます。
なんででしょうね。
手元にある録音済のテープを再生してみます。ヘッドホンで聞きますが、まだちゃんと聞こえます。
テープやレコードのようなアナログのオーディオ機器はその機器の作動状況を目で見るのも楽しみの一つですね。
さすがに今のデジタル機器と比べて音の良し悪しを言っても意味はないですが、周波数特性などのスペックとしての音質は当然デジタルの方が良いです。
だからといってアナログの音が悪いわけではなく、これはこれで今でもワタシとしては「いい音」として成立してます。
聴き慣れた音、というか耳に刺さらない感じでいいですね。
かといって、今持っている音源をすべてアナログテープに録音し直して、なんてことはするつもりはありません。
今は、持っている音楽をすべて持ち歩ける、ということに満足してますので。
音楽を好みの音質で聴くという趣味(=オーディオ)から好きな場所や時間に音楽を聴くことに趣味が変わった、ということなのでしょうね。
それでも捨てられないのは、自分好みの音になるような工夫をして、理想に近い音が再生できた時の喜びに満足していた頃を思い出すことがよくあるので、その頃を思い出すための道具、ということなのでしょう。
やはり、これまでの長い時間や空間を共有してきた古いモノには、単にモノとして存在しているだけでなく、それに付随する思いのようなものがあるのでは、と思います。
見方を変えればそれに縛られているとも取れますが、理由ははっきりしませんが、まだ付随する思いを、時折思い出して、記憶にとどめておきたいのでしょうね。
そのためのネタとしてモノが必要だと。だから捨てられない、と。
何れどうするかを決められる時期が来るのかなと、これもはっきりしないですが、漠然とそう思うようにしています。
その前にワタシ自身がポクッといなくなってしまうかもしれませんが。
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