ヤマハ(現トクラス)浴室 ポップアップ排水栓のDIY修理

風呂の排水栓が故障した、というか、故障していたのを漸く交換修理しました。

ワタシの家の浴室は旧ヤマハ(現トクラス)製で、排水栓がボタンで開閉するタイプのものだったのですが、ワイヤーが切れてしまい、ボタンで開閉できなくなっていました。

故障してから放置していた期間は、かれこれ2,3年ぐらいになると思います。

放置していた理由は以下の2点です。
 ・修理代金が意外とかかる(業者に依頼が必要で2~3万円)
 ・浴槽に水をためる、排出するという本来の機能には問題はなかった(栓そのものは手でこじ開けたり閉じたりする必要はありましたが)

ところが、先日(これもかれこれ1年近くになるかも)洗面台のポップアップ水栓も故障したので、自分で修理できないかどうか、再度当たってみることにしたのがきっかけです。

いろいろありましたが、結果的に部品購入と交換はできました。

が、基本的には専門業者にお願いすべき工事のようですので、ワタシの実施した内容はすべて自己責任によるものです。

DIYで修理交換に挑戦しようという方々へのご参考になれれば幸いですが、部品調達や修理交換も成功を保証するものではありませんので、あらかじめご了承願います。

なお、修理後しばらくして気づいたことですが、栓の開閉を行うワイヤーの切断が故障要因だと思っていましたが、よく見ると浴槽側のワイヤー取り付け部の腐食による割れ、あるいは折れが原因で、ワイヤーそのものが切れていたわけではなさそうでした。
腐食した部分は、交換したパーツではプラスチックに材質変更されていたことからも、腐食(錆)によってワイヤー保持ができなくなった事例が過去に起こっていたのかもしれませんが、それは単なるワタシの妄想であってほしいですね。

目次

部品番号調査と手配

メーカーに問い合わせ

ネットでいろいろ調べてみましたが、基本的には自分で修理は不可の部分のようで訪問修理になるようです。

しかしながら、故障部分ははっきりしており、部品もワイヤーを交換すれば済むだけだと思うので、何とか部品の調達を試みました。

まずは部品番号を知るために、トクラス(旧ヤマハリビングテック)に問い合わせました。

風呂のドア部分にステッカーが貼られており、そこに商品IDと問い合わせ先の電話番号が書かれています。

浴室扉付近にこういうシールが貼っているのでそれをもとに問い合わせます。

もう10年以上前の家なので、問い合わせ先はヤマハリビングテックのままになってますが、電話番号は同じで、そのままかければトクラスにつながりました。

ちょっと待たされたのちにオペレータの方につながり、排水栓が故障したので自分で修理が可能かどうかを尋ねると、やはり不可との返事でした。

部品番号だけ教えてほしいとお願いすると、商品IDを聞かれたので答え、そのまましばし待ったのち、交換修理サービス部品のため番号がない、とのことで回答できない旨の返事でした。

ちなみに修理するとしたらどのぐらいかかるかを尋ねたところ、実際の金額は修理訪問に伺った係員しか回答できないが、この電話でザクっとの範囲では、2万から3万8千円ぐらい、とのことでした。

えらく幅がありますが、出張場所や故障の状態にもよるのでしょう。

おそらく今回頼めば、部品(ワイヤー)交換のみのはずなので2万だと予想しますが、それでも2万か。。。。

DIY修理例の調査

ネットでいろいろ検索して調べても、浴室の商品IDと関連する部品番号はヒットしませんでした。

やはり単体での入手は難しいのかもしれません。

一方で、同様の症状で、自前修理をしたという数年前(2012/11の記事)のブログ記事を見つけました。

kobe-taxidriver.blogspot.com/2012/11/blog-post.html

当時は問い合わせれば部品番号は教えてもらえているのが今回と異なりますが、ほぼ今回と同様のやり取りの末、部品番号はYM-P110Aスイッチセット、価格6100円(当時)で入手しておられました。

部品番号の確認

さっそく、YMP110Aで検索すると数件引っ掛かりました。
実際に販売していると思われる2か所を候補にしていろいろ見てみました。

www.onlinejp.net/product/19974

www.watanabesyouji.com/unitbath.html

いずれも工事業者さん向けの販売が基本のようです。
個人向けにも販売していただけますが、部品の適合不適合に関しては自己責任とのことですので発注してしまうと取消や返品はできませんので慎重に確認する必要があります。

まずは、ワタシの家の部品を見てみます。

各部の形状は大体似ています。多少の違いは吸収できるでしょう。

ということで、たぶんYMP110Aで間違いないと思われます。

しかしながら、全長(ワイヤー長さ)にバリエーションがあるらしく、販売しているショップの掲示では3種類あるようす。

YM-P110Aが最も短く、あとの2種は5cm刻みで長くなる3種類がありました。
 YM-P110A 全長 1200mm
 YM-P115A 全長 1250mm
 YM-P120A 全長 1300mm
自宅の風呂の問題の部品を取り出して実測してみたところ、先端が折れていますが、全長で1200mmといえるかと思います。

YM-P110Aの他型番部品は、ワイヤー全長が長くなるので、やはり我が家の風呂もYM-P110Aでよさそうです。

取り外した先端が切れたワイヤー。
取り外した(ボタン側)ワイヤー
取り外した(浴槽側)先端が切れたワイヤー。全長1200mmと思われます。

部品の発注

送料無料だったので、発注は以下のネットショップ(実店舗がネット販売しているショップ)にしました。

YM-P110A サービスセット L=1240【トクラス 旧ヤマハ】
・取付説明書はありません。
・お客様が交換する場合は、免責となり保証の対象外となります。
基本的にはメンテナンスでの対応するパーツとなります

値段は10,358円でした(購入金額1万円以上は送料無料)。

ボタンと排水栓とその取り付け部がセットになっているので若干高めですが、ワイヤーのみでは販売していなかったのと、自宅の風呂の部品と細部が見た目ちょっと異なっていたことから、一式交換するつもりでそのまま購入することにしました。

7/21(金)に発注し、7/25(火)には手元に届きました。土日を挟みましたが、予想よりとても早く入手できました。

また、もともとついているものかサービスで添付していただけたのかは不明ですが、簡易的な取付説明書が添付されていました。

発注した部品。無事届きました。
届いた中身は、簡易マニュアルと各パーツ。

交換修理

交換自体は簡単でした。

使用する工具はラジオペンチのみです。普通サイズのラジオペンチでも作業はできます、先が長めのものの方が作業はしやすいと思います。

必要な工具はこれ(ラジオペンチ)だけでした。
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ワイヤー受け取外し

浴槽側の栓を取外して、黒いプラスチックのワイヤー受けストッパーを外します。ラジオペンチを突っ込んで右に回しながら引き上げると外れます。

ラジオペンチの先端を突っ込んで、
右に回しながら引き抜けば外れます。

新旧比較すると、新しい部品ではワイヤー受けに白い部分がありますが、古い方にはありません。もともとなかったのかなくなってしまったのか不明ですが。

また、新しい方は上方向に長くなっており栓がちゃんと閉まるのかちょっと不安になります。

右列が新しい部品。
旧部品と微妙に形状が異なる。

ワイヤーの取外し

押ボタン側から先をつまんで、ちょっと力を入れて引っ張ればワイヤーは抜けます。

つまんで引っ張れば外せます。(ちょっと汚いですが。。。)

旧ワイヤーよりちょっと長めでしたが5cm未満の違いです。

旧タイプはワイヤーの両端部分が金属性でしたが、新タイプはプラスチックになっています

水に触れる部分はプラスチックの方が良いようですね。

新しい部品はほとんどプラスチック製

新ワイヤー取付け

押ボタン側から挿入すると、浴槽側からワイヤーリードが顔を出しますので、ラジオペンチでつまんで引き上げます。

押しボタン側から挿入し
浴槽側から出てきたワイヤーリードをラジオペンチで引き上げる

ワイヤーリードを取外して、新しいワイヤー受けストッパ(白い部分)にはめ込み、浴槽の栓部分に取り付けます。

あとは、風呂栓を上からカチッと押してはめれば完成です。

ワイヤー受けストッパにワイヤー先端(リード部分は取外す)をはめ込み
ワイヤー受けストッパを浴槽に押し込んではめる。この上から浴槽栓を押してはめ込む。

ボタンを押して栓の開閉を確認します。正常動作しているようです。

栓が閉じている状態
ボタンが押し込まれ、栓が空いている状態

栓のワイヤー取付部の部品形状が異なっていたのでちゃんと閉まるか不安でしたが、問題なく閉まって水漏れもありませんでした。

まとめ

ワタシの家だけなのかもしれないですが、モデル番号とか名称がカタログに載っている番号と微妙に異なっていて、結局正式名称というか型番がわからないんですよね、似ているものはあるんですけど。

実際、今回のように部品も微妙に形状が違ってたりするので、これってどういうことなんでしょうね、日々改良されているってことなのでしょうか。

あるいは、製品のバリエーションが多すぎるのか、取り付けにかかわる部品は、取付業者がテキトーに選んで使っているので異なる場合があるのかなぁ、とか思ったりしました。実態は不明です。

こういう耐久消費財で部分的には消耗品扱いでいずれ必ず交換する必要があるような製品の場合、交換が専門業者による交換が必須なのか、部品手配が容易にできてDIY可能なのか、などできればあらかじめあたっておいた方がいいですね。

ネットで調べた限りでは、同じ機構の排水栓を採用しているメーカーが結構あり(というかほとんど?)、ワイヤー切れなどの故障が結構多く報告されているように見えました。

ネットでのこういった情報は、大部分がリフォームや工務店に関連した工事業者さんの報告でした。

正直な感想では、このポップアップ水栓自体が(必ず故障する)欠陥品ではないかと思っています。清掃もやりにくいし。
今回の交換作業では、ワイヤー切れというよりはもともと使用されていたワイヤーと浴槽栓の取り付け部分の割れ(折れ?)が故障の原因に思えました。
交換した新しい部品では、折れていた部分が金属からプラスチックへ変更されており、少なくとも錆などの心配はなくなるので、錆が原因となる故障の心配はなくなるのかなと思ってます。

こんなしょーもないギミックをやめて、もうちょっと故障しない別の方式の水栓を作ってほしいと思いました。

おまけ

ついでに、前から気になっていた、カミトリ名人なるものも発注(楽天の別店舗ですが)してました。

これは既存のものと置き換えれば済むはずなので気楽です。

トクラス カミトリ名人+(プラス) セット品 【品番:JH05X】

対象シリーズが: TZ/MZ/SZ/SX/AX/LX/LZ/MR/EG/BH/BL/CZ/SZII/EX/SS/リベロ/プレミオ/STORY(MRIIは除く)、となっており、適用可能かどうか不明ですが、大きさ的には問題なさそうです。

当然ながら、ぴったりはまりました。

既存タイプ
カミトリ名人へリプレース

交換した効果は今後検証、ってところですね。

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