モノの収納にはリンゴ箱のような木製の箱が良いと思った件

過去のいろんな経験からすると、モノを入れる収納用や整理するための箱とかケースは木製が良いと思います。
この記事は部屋の整理収納のための箱に、木製のリンゴ箱を使おうとしてDIY整備した記録です。

リンゴ箱はもともとの用途がリンゴの運搬なので、収納などの家具のような用途向けにはある程度の整備が必要です。
単にモノを入れておく収納箱としての使用を想定してましたが、室内の見えるところに置いておいてもそれなりに様になる程度の仕上がりにするのには、正直なところ結構大変でした。

今回は、荒仕上の新品のリンゴ箱2個とフタを購入し、塗装してワックスがけまでして仕上げましたが、かかる手間暇を楽しむつもりで取り掛からないと苦行になります。
リンゴ箱を家具のように使ってみようと思っておられる方のご参考になれば、と思い塗装前のリンゴ箱の写真を追加しました。

目次

はじめに

修理できて良かったモノという記事でも愚痴ってますけど、プラスチックは軽くて丈夫ですけどある日突然その機能を失うような壊れ方をします。
中には粉々になって砕け散る場合もあります。


もちろん、そのようなことになるのはモノにもよりますが。

収納といえば、だいたい100均のケースとかを一時期好んで使ってました。
それが、ある日、いつも通りある1つのケースの取っ手部分をつかんでぴっばり出そうとしたら、バキッと取っ手がモゲました。
あーあ、と思って箱の本体ごとつかもうとしたら、今度は箱の本体がバキッと割れて、最終的には全部粉々になった(実話)のです。
まあ100均だったから、ということもあるのかもしれないですが、プラスチック製品って突然割れることが多いです。

大抵の場合は経年による加水分解が原因で突然割れたりするものだと思われます。

モノを収納しているケースとか箱が割れる、壊れるのは個人的にはちょっと許容できないですね。
今回は取っ手部分がもげるという「予告」があったからよかったものの、収納ケースを取り出して持ち上げた瞬間に底が割れて中身が落ちた、となったことを考えただけでもちょっと怖いです。

金属とか木製のケースであれば、もともとの収納という機能を突然喪失するような壊れ方はしないと思います。
多少の「予告」はしてくれるのだと思います。

と、まあ、こういうことがっあって、ワタシとしては、収納に使うのは「木製」の箱にしたいのです。

木製品へのこだわり

洗剤とか、オートバイの洗車やメンテナンス用のケミカル類を入れる箱は木製にしています。
木製の箱にする前は段ボール箱だったですが、すぐヨレヨレになるしプラスチックより当然弱いので何とかしたいと思っていました。
なにか良い入れ物ないかなぁ、と探していたところに、組み立て式の山善のパイン材収納ボックスが目に留まり、いいなと思って買ったのが木製の箱を妄信するようになったきっかけといえばきっかけです。


山善のボックスは組み立て式ですが、すのこ形状の部材を組みたてるだけなので簡単です。
無塗装なのでワタシは無色のニスを塗りました。
購入したのは2019年の12月ですので、現時点でほぼ4年経過していますが、割れや壊れの予兆もなく至って丈夫な感じで使えています。
まあ、そもそもそんなに頻繁に力がかかるものでもなく、物が入っているだけなので、4年ぐらいで壊れてしまうほうがオカシイと思うのですが。

2段重ねで使ってます。
4年経過しても劣化はほとんど感じません

そんな感じで、まあ結構気に入って使っているのですが、ちょっと失礼な言い方をしてしまうと、モノの割には結構値段が高かったです。
4年前でちょっと高いな、と思ってましたが、今はもっと値上ってますけどね。
昨今の情勢では仕方ないのでしょうね。

高コスパの木箱を探す

部屋の片づけをちゃんとしたいと思って、とりあえず溢れるモノの収納用箱を買おう、ということで木の箱を探したんですが、やっぱり高いのですね、木製って。
ちょっとした家具、とまではいかないですが、値段的にはそれに近くなり、プラスチックなどのケースとは値段のランクが違う感じです。

そこで目にとまったのが、中古のリンゴ箱でした。

実際に使用されていた、まさに中古品のもあれば、仕上がほとんどされていない新品の箱もあり、値段もワタシには許容範囲でした。
中古の方が当然安いですが、新品との価格差が思ったよりも大きくないように感じたので、仕上げなしの新品を購入しました。
2個で4000円でした(2023年2月時点)。
室内で使用するのでフタも追加で購入しました。
フタはカンナ仕上げだったので(フタだけにしては)結構高かったです(約1700円)。
中古のリンゴ箱ぐらいの値段ですが、まあ仕方ありません。

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はっきりと覚えていませんが、配送はそこそこな速さで、リンゴ箱2個とフタがぴったり収まる大きな段ボール箱に入って届きました。
肝心のリンゴ箱は、まあ、ある程度覚悟はしてましたが、荒仕上なので、結構表面はざらざらで、ちょっと危ないぐらいのとげとげしさで素手でさわるのはちょっと、という感じの木箱、でした。
また、そもそもの用途がリンゴの運搬なので、リンゴが入ればいい、という感じの組み方で、精度としてはお世辞にも良いとは言えないレベルです。
例えば、釘の頭が出てたり、板が反ってるので釘で割れてたり、重ねるとがたついたりフタがぴったりはまらない、など。

サンダー掛けした後、塗装前の状態。節のない面は1面だけ(この箱の場合です)。
釘による割れなどはフツーにあります
釘の頭が出てたり端々が合ってなかったり
別売のフタにも大きな節があるのはちょっと。。。。

それもこれも、販売店の注意書きには記載されていて、それを了解の上で購入したので「ああ、やっぱり」という感じですけど、これは「ガチャ」ですね。
いずれも、強度的な問題はなさそうなので気にしませんけど。
板が反ってたり、節目なんてあって当たり前な感じなので、ハズレを引くと本当にハズレになる可能性がありそうです。
そういう意味では一度使用された中古のほうがよかったのかも、とか考えましたが、その考え方も微妙です。
選ぶことができるのであれば選んで買うほうが絶対確実でいいなと思いました。

なぜか電動サンダーを買う

届いたりんご箱をみて、しばらく考えたのち、ぽちっと、電動サンダーを買ってしまいました。
うーん、これではちゃんと仕上げしてある木製の箱を買った方が安上がりだったかも、とか思いましたが、まあ、電動工具は後々使えるし、欲しかったというのもあって今回は良し、としました。

電動サンダーは、大きく分けると、オービタルサンダーとランダムサンダーの2種類あります。

  • オービタルサンダー
    • ペーパー面を偏芯運動のみで対象物を研磨
    • ペーパーは通常のサンドペーパーを使用できる機種もある
  • ランダムサンダー
    • ペーパー面を回転+偏芯運動で対象物を研磨
    • ペーパーは円形のランダムサンダー用(だいたい専用品)を使用

今回は仕上げが目的ですが、対象がリンゴ箱なので表面は相当粗々です。
なので、研磨力の高いランダムサンダーにすることにしました。

買ったのは、BOSCH ボッシュ GEX125-1AE [ボッシュ 吸じんランダムアクションサンダー(125mmφ)]
サンディングペーパーの直径は最も標準と思われる125mmです。
回転数は7500‐12000min-1(回転/分)で調整可能なのでたぶん今後の使用にも問題はないでしょう。

BOSCHには一般向けとプロ向けの製品があり、プロ向けGEX125-1AEには同等機能の一般向けPEX260AEがあります。
一般向けのほうは、低回転(2000~‐12000min-1(回転/分)に対応していたり、専用キャリングケースがついていたりしますが、今回はちょっと安いプロ向けのほうを選びました。
サンディングペーパーはおまけでもついていたが、足りなくなるような気もして 180,320の5枚入り(BOSCH製)を合わせて購入しました。

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リンゴ箱のサンダー掛け

電動サンダーを使うのは初めてですが、吸塵機能があるとはいえ、そのまま使用するとおそらく大変なことになるので、抜かりなく養生します。
ポリマスカーを使って室内に簡易ビニールハウスのような空間を作ってその中でサンダー掛けを行いました。

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オガクズまみれになったのでその様子は写真に撮ってませんが、予想以上に大変でした。
リンゴ箱2個の表面の荒仕上でほぼ半日がかりでした。2個は結構大変ですね。
耐久性としてはそこそこ良いとのウワサのBOSCH ボッシュ製のペーパーを使いましたが、素手で触れる程度までにするのに、リンゴ箱1箱あたり2枚使用しました。
それでも完全にツルツルにするのは断念しました。
リンゴ箱なので、そもそも木目を見て楽しむ、というような選ばれた部材を使っているわけでもないものなので、触ってケガするようなトゲトゲがなくなっただけで今回はよし、としました。

ここまでにするので精一杯でした。

塗装

木目を楽しむような部材を使っていないと言いながら、今回は柿渋塗料を塗りました。
透明のニスのほうがかえって木目が目立つような気がして、色を付けるほうが多少見たで目ごまかせる、と思ったのです。
ペンキのような人工的なもの以外で適度な色付けをしたかった、というわけで以前から気になっていた柿渋を使うことにしました。
柿渋塗料にはタンニンが含まれているので、表面に出ている釘の頭はタンニン鉄で黒くなり、多少の防錆効果が期待できるといった副産物も得られます。
使ったのは柿多冨という塗料で、柿渋ですが無臭のものです。

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薄めず原液のまま使って、表面が半乾きになったところで重ね塗り、というサイクルを3回ぐらい繰り返しました。
リンゴ箱2裏表の塗装にだいたい8割程度使いました。
サラサラの液体なので塗ムラが出ないように気を付けながら、ササッと手早く塗ってゆく必要があります。
室内乾燥で、ほぼ一晩あれば実用レベルに乾くようです。

使用した「柿多冨」
サラサラの液体。ササッと塗るのがコツ。
リンゴ箱2個の塗装で残りがこれだけ。空気に触れる面積を小さくできる容器なので余ってもある程度の期間は保存できそうです。
後片付けは水洗いのみでOK。溶剤いらずでらくちんです。

仕上げ

柿渋塗装には防水効果はないので、乾燥後に蜜蝋ワックスを塗っておきます。
表面仕上げがいい加減なのでワックスの恩恵はあまり出てないかもしれませんが、それなりに手触りは良くなった気がします。
また、ちょっとした水滴ははじくようになりました。
これでようやく実用の「モノ入れ」の完成です。

「クリーム」ですがワックスです。
ほぼ無色の固形です。
柿渋のおかげでいい感じの色合いになりました。
サンダー不足ですがワックスのおかげで手触りは悪くありません
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まとめ

  • 木製の箱は、プラスチックのように突然壊れたりせず、長持ちする(手入れや材質にも依存しますが)のでいろいろ整理や保管用に適していると思います。
  • 家具として使用できるような木製品は概して高価格ですが、耐用年数を考慮すると割高というわけでもないと思います。
  • 今回木製のリンゴ箱を収納箱に流用しましたが、仕上げがそこそこできていれば家具としても違和感なく使えます。
  • 今回のようにDIYで見かけ低コスト(箱自体は低コスト)で、という選択肢もありますが、結局かなりの手間暇をかけないと実用レベル(個人差ありですが)にはならないので、これはお好みですね。
  • 長く使えるものを使うのがよいと思います。

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