LIXIL(旧TOSTEM)製CAZAS 電動サムターン交換その後

数か月前にLIXIL(旧TOSTEM)製CAZASの電動サムターンを交換しました。

しかしながら、先日また動かなくなってしまいました。
交換したのが7月下旬で今12月下旬ですので、6か月で再発したことになります。どうなってるんでしょう?。。
前回交換した時は上下2か所のうち上側が回転しなくなりましたが、今回は下側です。
なんかトラブルが回ってる感じです。

電動サムターンが故障したら電動サムターンだけを交換すればいいってものではなく、コントローラである受信機もセットで交換しないといずれまた故障する、というトラブル対応の顛末をまとめた記事です。

目次

回っていたのに回らなくなった

ここ数日、CAZASで施錠した際に、「ピーピーピーピーピー」と5回アラームが鳴るようになりました。
マニュアルによると、これは電池交換のサインです。

修理交換したのが6か月まえですが、電池自体はさらにもっと前に交換して放置してましたので、まあこんなものかな、と思いながら新品のアルカリ電池(8本!!)を交換しました。
それで一応アラームはならなくなりましたが、今度はCAZASで解錠できなくなってしまいました。(施錠はできる)

。。。。。解錠できないということは玄関が開かないということで、つまり締め出されてしまいました。
あいにく妻は外出中、2人の子たちは爆睡中(午前9時前とは言えまあ土曜日でしたので。。)
開けてもらって中に入るまでに30分以上かかりました。(上着を着てスマホを持参していたのは幸運だったというべきでしょうか。。)
こういう玄関ドアの、特に鍵のテストはドアの外側と内側の2名以上で実施することをおススメします。。

と、まあそれはいいとして、つまり、CAZASで施錠はできますが解錠はできなくなってしまいました。

最初は上下2か所のどちらが悪いかわかりませんでしたが、何度も施錠と解錠操作をくりかえして動作音を聞いてみると、上側はサムターンの回転音が聞こえたので正常で、下側が回転音が聞こえないので不良、ということがなんとなくわかりました。
カードをかざすと、一旦は解錠する動作はするのですが、下側が動作していないので、しばらくすると「ピー」音がたぶん20回ぐらい鳴り響き、結局解錠ができません。
下側のサムターンが、どこかが引っかかっているか何かだろうと思い、取付説明書を確認してみました。

説明書にはストライク(L字型のロックのための金具)が受け側の金具に接触しているとエラーになる、と記載されているので、念のため調整を行いました。
しかし、もともとクリアランスが結構あって、どこかこすれている感じではなさそうなので、多少は動かしましたが、ほぼ元の位置のままにしておきました。
ストライクが作動時に受け側の金具と接触があると、保護用のクラッチが働き、サムターンの動作が重くなる場合があるらしいのですが、今回の場合そういった重さはありませんでした。
ただ、鍵がかかるちょっと前にやっぱりちょっと回転に引っ掛かりを感じるといった、前回上側で感じた不具合と同じ感じがあるのが気になりました。

こんな簡単に壊れるものなの?

前回は10年近く経過しての故障なので、仕方ないか、とあきらめもつきましたが、今回は交換から半年しか経過していません。ちょっと早すぎます。
納得いかないのでいろいろ調べて見ると、以下の様な記述をyahoo知恵袋で見つけました。

y******さん

質問者2021/3/15 16:21
お客様相談室から連絡あり、工場からの詳しい説明が来ました。情報共有致します。結論から言うと、壊れていない受信機も全て交換が必要でした。担当してくれたお客様相談室ドア部門の担当者も知らなかったとのことで勉強になったそうです。理由としては、受信機側に電動サムターンを制御するためのICが入っているそうなのですが、電動サムターンが故障した場合に、このICにも負荷がかかり、燃損していくそうです。電動サムターンのみを新品に交換した場合、新しい電動サムターンからの圧が余計にかかってしまい、はじめは動いていても、時間差で動かなくなってしまうそうで、何回でも再発するそうです。工場の方でも現在はアフター窓口のリクシルトータルサービスから問い合わせがあった場合、電サムと受信機は同時交換してくださいとお願いしているそうです。寿命に関してはやはり7年は早い方とのことでした。通常は20年くらい持つとのことでした。

このような情報ですが、ウチの場合も症状から考えると、そういうことなのかもしれないな、と思いました。

つまり、半年前にサムターンユニットを上下とも新品に交換しましたが、新品のサムターンユニットが受信機側のICに負荷をかけてしまったと考えられます。
サムターンユニットを上下とも新品に交換してしばらく動いていたのは、入っていた電池がほとんど使用されずに2年ぐらい放置されており、電圧が程よく低下していたからではないかと思われます。
しかしながら、結局は前回のサムターン側の故障した時点で既に受信機側のICに結構負荷がかかっていたのだと推測されます。
そして、新品サムターンへの交換、さらに今回の新品電池への交換が追い打ちとなって、受信機側のICにとっては過負荷の状況が続き、故障に至ったものと考えられます。

今回交換すべきなのはなにか?

およそ故障の様相は(想像ですが)わかりましたが、だからと言って今回は受信機側を交換すれば解決するのか?というのは微妙だなと思いました。
数か月前に新品に交換したのでサムターンがまた故障した、というは確率的には低いとは思いますが、ありえなくはないからです。
ベストなのは受信機とサムターンを再度同時に交換することですが、そうすると部品代で7万円弱はかかります。
結局、迷った挙句、今回はコスト的には最も低く収まる受信機側のみを交換してみる、ということにしました。

部品の調達

電動サムターンユニットと同じく、業者向けの部品になるため、リクシルからは個人では購入できません。
ネットで探してみると、楽天、yahooともに販売している店舗がありました。今回は価格的に安かったyahooの店舗から購入しました。


前回電動サムターンを購入した場合と同様にキャンセルや返品は不可ですが、今回は価格的には若干低い(と言っても高いですが)ので、多少は安心です。
型番を調べるためにウチの部品を取り外してみました。意外と簡単に取り外せ部品番号はQDK-819であることがわかりました。
現在はこの部品番号のものはなく、代替の同等品はQDN102となることがyahooの販売店舗の商品情報に記載されてましたので、QDN102を購入しました。

受信機ユニットを引き出して型番を確認。QDK-819(代替の同等品はQDN102)でした。


たまたま在庫があったからでしょうか、発注したその日のうちに発送連絡があり、翌日には届きました。

今回は説明書の類のものは添付されてませんでした。
見た目は当然ながら今取り付けられているものと同じです。
配線はサムターン側とカードリーダー側への2か所にコネクタで接続するようになっていました。

今回は受信機本体のみで取説は無しでした。
配線はカードリーダー側、サムターン側への2か所
外見は現在取り付けられているものと同等でした。

交換

交換は、本体をドアから外して配線を取り外し、新品の部品と交換するのみです。

特殊な工具も必要はなく、電動サムターンユニットの交換時と同じくプラスのドライバー1本で交換できます。

矢印の2か所のネジを外して
電池ボックスのフタを外すと
金属のプレートが外れます
受信機を矢印の方向にずらして手前に引き出せば、
受信機が取り外せる状態になります。

配線はコネクタで取り付けるので簡単に付け替えができますが、カードリーダ側への配線は、コネクタがカードリーダーの裏側にあるので、いったんカードリーダーを取り外す必要があり、最初それがわからずちょっと手間取りました。
もう一方のサムターン側の配線は長いので、受信機側の配線をたぐればコネクタにはアクセスできます。
配線をつけ替えて、カードリーダーと受信機を元の位置に取り付けて交換完了です。

3か所のネジを外すと(一番下1か所はダミーのようです)
カードリーダが外れます。裏側に配線コネクタがあります。

カードキーを再度登録しなおしてテストしてみました。
カード登録時に操作するボタンを押すと「ピーピーピー」と3回アラームが鳴り、それまで動かなかった下側の電動サムターンがカチカチと2回作動しました。手で動かすとスムースに回転し、変な引っ掛かりがなくなった感じがしました。
カードキーで施錠解錠してみたところ、一応問題なく施錠解錠とも可能な状態になりました。

まとめ

とりあえず、今回も自前で部品調達して交換作業し、今のところ問題なく作動するようになっています。

今回たまたまyahoo知恵袋にヒントとなる重要な情報を見つけることができたので、何とか自前の修理交換で切り抜けることができました。

しかしながら、部位は異なるにせよ2度にわたるパーツの交換によって、CAZASシステムのハード的な脆弱さには本当にがっかりで、このシステムへの信用は完全に無くなりました。(これってリコール対象ではないかと内心思いました)

前回電動サムターンの交換部品で約4万円、今回受信機ユニットの部品で約2万7千円で合計7万円弱かかりました。yahoo知恵袋の情報ですと、メーカー修理を依頼すると出張工賃含め約10万円だったそうですので、それよりは3万円程度浮いた計算にはなりますが、モノがモノだけに業者に頼んでも、それがべらぼうに高いかと問われると微妙なところですね。
今は動いてますが、実はまだ同時に交換しないといけない部分があったりとかが無いとも限りませんしね。ほんとなんかやりきれない感じがします。

一応カードキーで施錠解錠できる状態になっていますが、やはり金属の「鍵」は必携ですね。
そういえば車のスマートキーにも鍵は組み込まれてますもんね(ですよね? Honda車には付いてます)。
電気モノには過信は禁物だと改めて思いました。

また、電動サムターン側の(回転動作の)メカ的な不具合が、コントローラのICを焼損させる可能性があるため、電動サムターンの動きがちょっと怪しく感じたらまずはドアの取説に記載されている確認事項をやってみること(といっても、サムターンにクラッチが働いていないか、ストライクの引っ掛かりがないかの確認)と、推奨されてませんが可能であれば電動サムターンの内部にあるギヤのグリスアップなどを試みて、できるだけ正常な状態にしておくのが受信機側の故障を回避(というか遅延ですね)につながると思います。

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 本来は車のように、安全機能としてヒューズを付けるべきなのでしょう(そこが欠陥)
    ヒューズの役目を基盤がしてしまってるので・・・・
    ウチのは古い赤外線のですが、錠ケースの動きが悪くなり、モーターで開けきれなくなったというオチでした(24年モノですw 

    • コメントいただきましてありがとうございます。
      ご指摘の通りかと思います。
      CAZASはその後継システムでCAZASプラスというのがありますが、そちらはどうなのでしょうね。
      電気モノには本当に注意が必要だと思いました。

  • はじめまして
    家の鍵も同じCAZASでして同じ様に電動が動かなくなりました。
    修理された事が詳しく分かり助かりました。
    私も最初サムターンが故障してるのかと思い外してみましたが以上はありませんでした。
    配線的にモーターを動かすICかな?
    と思っていましたが、やっぱりなんですね。
    先に本体部分を交換してみようと思います。
    ありがとうございました。

    • 弊ブログにお越しいただきましてありがとうございます。
      お役に立ててうれしく思います。
      いろいろ考えるとICの焼損に至る要因はサムターンの可動部の不具合なので、
      サムターンの回転がちょっと引っかかるとか重くなったりした時点でメンテナンスするのがいいのでしょうね。

  • はじめまして
    我が家がまさに同じ状態でして。
    下側電動サムターンを交換しただけでは復旧せず
    ネット検索してたどり着きました。
    理由を見て納得です。
    これから代替え受信器を手配します。
    取説が無いようですので
    受信器の交換手順が記録されているのは非常にありがたいです!

    • お越しいただきましてありがとうございます。
      お役に立ててうれしく思います。
      無事交換され末長くご使用なられますことをお祈りいたします。
      記事にも記載しましたが(知恵袋からの引用)メーカーによると通常は20年持つらしいですが、そのぐらい持ってほしいですよね。。。

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