【趣味のクラシックシェービング】HENSON SHAVING (ヘンソンシェービング) AL13 の使い心地とミューレR89との比較

先日ヘンソンシェービング (HENSON SHAVING) AL13という両刃カミソリホルダーを購入しました。
クラシックシェービングを初めてからネットでヘンソンシェービング (HENSON SHAVING) AL13という名称はよく目にしていました。
しかし、正規品だとミューレR89のほぼ2倍というお値段もあって眼中にありませんでした。
ところが、たまたま並行輸入品がミューレR89よりちょっとだけ高め、という程度の価格のものを見つけてしまい購入してしまいました。

こういったものは、だいたい後で購入したものが先代に置き換わって、ということになるのが常ですが、現在はミューレR89とHENSON SHAVING AL13の両方を毎日風呂に持ち込み、ほぼ1日ごとに交代で使用しています。
つまり、どちらも甲乙つけがたい、ということです。

使い心地についてまとめました。

お気に入りのミューレR89とHENSON SHAVING AL13の2本
目次

外観

この手の商品としてはカラーバリエーションが豊富だったこともあり、珍しいブルーを選択しました。
HENSON SHAVING AL13は刃の取付や刃先の出具合の違いによってスタンダード、深剃り及び超深剃りの3種類のバリエーションがあります。

ワタシの購入したのは最も刃先の露出が少ないクローズドコムに相当するスタンダードタイプです。

値段の割には簡素なパッケージ
箱側面に注意書き
反対側にも注意書きの続き
こういったモノには珍しいブルーのカラー
精密さを感じる作りに好感が持てます
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剃り心地

現在はミューレR89とHENSON SHAVING AL13の両方をお風呂に持ち込み、ほぼ1日ごとに交代で使用しています。
本当にどちらも甲乙つけがたいのですが、あえて区別すると、

  • HENSON SHAVING AL13はとても良く剃れるクールな優等生風。”剃っている感”は希薄に感じます。
  • ミューレR89は通の道具という感じ。“剃っている感”がしっかり味わえます。剃りあがりはHENSON SHAVINGに若干劣る感じがします(数回剃れば問題は無し。)

という感じです。

ミューレR89は理髪店の顔剃りの感覚に近いものがあります。剃っている感覚が手に良く伝わり、小さめのストロークで「コリコリ」といって剃る感覚です。

一方、HENSON SHAVING AL13はもうちょっと現代的(というか合理的)な感じがします。
細かいことを考えずに5枚刃のシェービングのように1回のストロークが大き目でも確実に剃れています。これには正直なところとょっと驚きというか拍子抜けの感じです。
本体が軽いことも手伝って、あっけなくきれいに剃れてしまう、そんな感じです。
HENSON SHAVING AL13であれば5枚刃なんていらないんじゃないか、とさえ思えるぐらいの剃り具合です。

その反面HENSON SHAVING AL13の”剃っている感”はミューレR89よりも希薄で、好みが分かれるかもしれません。
私としてはちっょと(剃っている感が)物足りなく思います。

剃り心地の違いの秘密は?

重さ

ミューレR89はステンレス製で小柄ですがちょっとずっしりした持ち味で、この重さがシェービング時の動作にちょうど良く作用している感じがします。
ミューレR89は重力に任せて刃を下に落とす感じで剃ります。

一方、HENSON SHAVING AL13はアルミ製でかなり軽く感じます。HENSON SHAVING AL13は自分で刃を動かして剃るという感じで、5枚刃と感覚的には似ています

ミューレR89は約71g
HENSON SHAVING AL13は約39g
比較のためフェザーポピュラーは34g
手持ちの中では最もヘビー級のQSHAVEの調整ホルダーは85g

刃の取付位置

カミソリ刃の取付角度は、皮膚に対してだいたい30度程度が最も剃り味としては良くなるという研究(古めかしい論文もあり本当です)もあり、ミューレR89もHENSON SHAVING AL13もだいたい30度ぐらいです。
しかしながら両者ともホルダのシャフト(持ち手)との角度は結構違っているので、カミソリ刃を皮膚に充てるときの角度は両者で結構異なります。

ミューレR89は感覚的にはかなり幅というか自由度があります。
一方、HENSON SHAVING AL13は毎回一定の角度で皮膚に充たり安定している感じがします。
あと、見た目ではちょっとわかりませんでしたが、両者クローズドコムではありますが刃先の出方は異なるようで、これが剃り味の違いに効いているのかと思います。

HENSON SHAVING AL13のスタンダードタイプは最も刃先の出が小さいのですが、前述のシャフトとの角度や皮膚との角度などのトータルで剃り具合が設定されているのかなと思います。本当に良くできてるなと思いました。

ミューレR89の刃先角度。皮膚面(青線)と刃先(赤線)の角度は約30度
HENSON SHAVING AL13の刃先角度。皮膚面(青線)と刃先(赤線)の角度は約30度でミューレとほぼ同じ
線を引く前の写真。HENSON SHAVING AL13よりも刃先の露出が多い
必要最小限の刃先が出ている、という感じです

まとめ

趣味として剃る行為も含めて楽しむのであればミューレR89、簡単確実に剃るのであればHENSON SHAVING AL13、という使い分けになるかと思います。
ちょっと値段が高めですが、HENSON SHAVING AL13だと1枚刃だと剃り残しが、とかいう不安はなくなり、剃りあがりとしては5枚刃に匹敵すると思います。しかも肌への負荷は抑えられるのでお勧めできます。

ミューレR89とHENSON SHAVING AL13、何れも1枚の両刃カミソリを使うという点では同じですが、これほどの違いがシロートのワタシでも実感できるとは驚きでした。

またホルダー集めしてしまいそうです。さすがシェービングは趣味にできるだけのことはありますね。

たかがホルダー、と侮るなかれ。これほど違いが実感できるモノだとは思いもしませんでした。

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