スタイリッシュな万年筆 LAMY ラミー cp1でLAMYに惚れ直した件。

先日、といっても結構日数は経過していますが、LAMYの万年筆cp1というものを購入しました。
cp1の名称は”cylindrical pen(円筒形のペン)”からきていそうですが、結構古くからあるシリーズのもののようです。
LAMY 2000に通ずるようなデザインが気になって、たまたま価格がいい感じに低下していたタイミングで購入してしまいました。

LAMY cp1
LAMY cp1

使い心地は(ワタシにとっては)微妙で、極細ニブのEFでも結構太く、インクフローが良すぎて、細かいメモや手帳には不向きかな、と思っているところです。

しかし、見た目はスマートでとてもカッコ良く、購入前の期待感を裏切ることなく、とても満足のいくものでしたので、いつも見える位置に置いています。

目次

購入時の印象

LAMYのペンらしく、質素な感じのする箱に入ってました。
色はマットブラック一色で余計な飾りは一切なく、LAMY 2000のようなペンクリップがあるだけです。

購入したLAMY cp1とコンバータ
そっけなく感じるぐらいのパッケージ

メーカーのロゴも探さないとわからないような小ささでペンクリップに記載されており、このあたりの作りはLAMY 2000とそっくりです。

変に誇張されずに印字されているLAMYの文字
LAMYの文字はペン先とペンクリップだけ

これはいいものに違いない、というのが第一の印象でした。

気になった点

いろいろ細かく見て、気になったことが3点あります。

まず、1点目。cp1はインクカートリッジとコンバーターの両用式ですが、購入の際にはコンバータが付属しているのかどうか明記されていなかったので、念のため別途購入したのですが、付いてました。
しかも本体にセットされた状態でついていたので、これはわかりにくいですね。
まあ、付属しているのでいいんですけど。(余分に買ってしまいましたが。。。(–;))

2点目。外装は金属(多分アルミ)製で、マットな表面処理と適度な重みがあって持った感じはとても良いですが、ちょうど筆記状態でグリップするあたりの材質はプラスチックで、ここだけ見た目もチープです。
デザインには妥協がないはず、との印象があるLAMYらしからぬところでちょっと不満点です。

シマシマの部分がなぜかプラスチックでちょっとチープな感じなのが残念。

そして3点目。新品のはずなのにペン先の根本にインクを通した跡のようなものがありました。
「ひょっとして中古品をつかまされたか」と思って焦りましたが、それ以外の箇所はどう見ても新品なので、中古品とはちょっと様子が異なります。

コンバータはペンにセットされた状態で同梱。もちろん新品。
新品のはずなのにペン先の根本にインク跡のようなものが。。

ちょっと確認してみることにしました。

ペン先を外して確認

いろいろ調べてみると、LAMYの万年筆のうち、カートリッジとコンバータ両用タイプのcp1、アルスター、サファリなどは、ペン先が共通で簡単にユーザーが交換できるつくりになっているそうで、海外では交換用のペン先(ニブ)が普通に販売されているようです。
(追記)日本国内でも手に入るようです。

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以下の記事を参考にさせていただきました。

参考記事と同じように、セロハンテープを使ってペン先を外してみました。
すると明らかにインクを通した跡が見られました。

cp1ペン先にセロテープを付けて引っ張るとペン先が抜けました。
インクを通したと思われる跡がガッツリと残ってます。
ペン先(ニブ)の裏側。インク跡がついてます。

これは、どういうこと?と、ちょっと怪しげに思いました。
ほかのペンではどうか、手持ちの中で新品のまま持っていたLAMYサファリのペン先も外してみることにしました。
外してみると、サファリも今回のcp1とほぼ同じ状態のようなインクを通した跡が確認できました。

新品のサファリも見てみることにしました。
サファリのニブにテープを張って、いざ引き抜きっ。
あれれ、サファリにもインクを通したような跡がガッツリと。。
ニブの裏にも同じくインク跡がありました。

ひょっとして出荷前にテストとかしてるのかな?
と思い、LAMYの公式ページで調べてみました。すると、FAQに以下の記載があり出荷前にテストしているとのことでした。

(Q) 新品の万年筆のペン先に、青いインクがついています。

(A) ラミーの万年筆は製品が完成した後、熟練の作業員がペン先やインクフローを試筆しながらチェックしております。まれにこの時の試筆用インクが残留している場合がございますが品質に問題はございませんので、水道水で軽く洗い流し、よく乾かしてからご使用ください。

https://lamy.jp/pages/faq-よくある質問

ということで、中古品をつかまされたわけではなく、テスト済の商品だったということでむしろ安心しました。
お騒がせしました、LAMYさま。。

試し書き

使う前からなにやらバタバタしてしまいましたが、インクを入れた試し書きしてみます。
インクはいつものペリカン4001の、今回はブルーブラックを入れてみました。

LAMY cp1にペリカン2001ブルーブラックを入れる
LAMY cp1にコンバータをセット。
インクを吸入。ここでいつも手にインクが付いてしまうのはシロートな証拠。。。

ロディア No11に書いてみた印象ですが、冒頭にも記載したとおり、極細EFニブの割には字が(かなり)太目です。
ニブのせいもあるのでしょうけど、インクフローがいいので、それも手伝って筆記文字は太目ですね。
FとかMだとほぼサインペンのような文字になるような雰囲気です。

比較のためにパイロットのカクノでも書いて見ましたが、カクノはイメージ通りの極細の字で、ワタシの感覚的にはカクノのほうがしっくりします。
う~ん、やっぱりワタシには高級品は不向きなのかなと、思ってしまいました。

比較のためにパイロットカクノも登場
相変わらず字が下手です。cp1もカクノもペン先はEFですが、cp1のほうがかなり太目の文字

まとめ

デザインは秀逸で、持った感じや筆記のスムーズさは(文字の太さを除いて)大変好印象で、筆記用具としては高性能なものだと感じました。

キャップを外してペン先の逆側にさしても凹凸にならずに名称通りcylindrical penになるように設計されているなど、さすがLAMYデザイン、と感心しました。

細身のLAMY cp1
キャップを外して、ペン先の逆側にさすと、
凹凸なし(ツライチ)

文字の太さについては、LAMYは日本製のペン先よりも1~1.5段階太目(EFはF、FはM、、、)ということでしょうか。
ペン先が簡単に交換できるということですので、自分で調整することもできそうですが、ちょっと調べてみようと思っています。

LAMYの万年筆のペン先交換が簡単にできることや、出荷前にわざわざインクフローのテストをしている(LAMYだけではないそうですが)ことなどいろいろ知ることができて、総じて大変満足感の高い買い物でした。LAMYに惚れ直しました。
手帳やスケジュール管理のような細かい字での記載には不向きですが、別途書く用途を考えて使ってゆきたいと思います。

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